はり師、きゅう師
伝統的な東洋医学の施術者であるはり師、きゅう師になるには、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。国家試験は別々におこなわれますが、同時に2つの試験を受ける場合は、本人の申請により、どちらか一方の共通科目の受験が免除されます。両方の免許をあわせもつ人が多くなっています。
東洋医学では、「気」が全身をめぐることで生命が維持され、もしも「気」のめぐりが悪くなると病気になると考えています。「気」のとどこおりや詰まりを調整する場所がツボ(経穴)であり、全身に300以上あると言われています。
はり師はツボを鍼(はり)で刺激し、きゅう師はツボを灸(きゅう)で温めることによって、人間が本来もっている自然治癒力を高め、病気を治療します。灸(きゅう)には、いろいろな種類がありますが、一般的には、よもぎを原料とする「もぐさ」を患者の体のツボの上に載せて線香で火をつけ、熱によって刺激します。
鍼(はり)も灸(きゅう)も、副作用がほとんどない治療法であると言われています。神経痛、リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、頚椎(けいつい)ねんざ後遺症などの治療には健康保険が適用されます。
プロフェッショナル・エンジニア
プロフェッショナル・エンジニア(PE)は、全米試験協議会の試験に基づく米国の公的な資格で、州ごとに審査と登録がおこなわれています。
この制度の目的はエンジニアの能力を客観的に評価することであり、100年以上の歴史があります。現在、米国では全州で取り入れられ、ほとんどの州では技術を必要とする重要な業務に担当者のPEライセンスを求めています。
一次試験にあたるファンダメンタル・オブ・エンジニアリング(FE)試験に合格し、一定の実務を経験、二次試験であるPE試験に合格するという流れで資格を取得します。
日本と米国、どちらでも受験はできますが、日本での試験に合格して得られるのはNCEESの合格証だけであり、ライセンスは発行されません。業務をおこなうには、合格ののちにアメリカの州のいずれかで登録することになります。
日本では、特定非営利活動法人 日本PE・FE試験協議会が試験を実施しています。なお、日本の試験では、解答用紙の記入方法は日本語で説明されますが、試験開始後は英語の使用が減速で、解答も英語でおこないます。