新卒の自己PR
大学新卒で就職試験を受ける場合の自己PR文は、志望企業の業種と特徴に対する自分の関心度や適性をアピールしましょう。
大学新卒者は、すべて将来の幹部社員候補として採用されます。個々人に対する会社の評価や期待度はそれぞれに異なりますから、いわゆるエリート候補とその他大勢という立場の違いは入社当初からあるのでしょうが、それでも、すべての大学新卒社員はやがて管理職として組織運営に当たることとなり、さらに会社経営にも参画することになる可能性があります。
従って、研究開発・建築設計・コンサルティングのような専門家集団の企業は例外ですが、一般の企業での大学新卒者は、メーカーでも商社でも、会社の都合によって本人が希望する専門・得意分野とは無関係の部課にも配属されます。
そして、往々にして本人の希望はかなえられないものです。希望しない人事異動ですぐに仕事のやる気をなくし、転職を考えるような人材を企業は敬遠します。
高校受験の自己PR
国公立・私立を問わず、受験の際に多くの高校で自己PR文を提出しなければなりません。特に公立高校では、都立高校の「自己PRカード」や神奈川県立高校の「自己PR書」のように、単位で一律に自己PR文の提出を定めているところも少なくありません。
そのような状況を見ると、自己PR文が合否判定の重要な判断材料になっているように感じられるかもしれませんが、実際にはそのようなことはないと思われます。私立高校の場合は学校によってさまざまでしょうが、公立高校の場合は、学力検査の得点と調査書の内申点といった点数化された客観的な判断基準に基づく合否判定が基本であり、自己PR文は最低合格ライン上での合否判定の参考資料とするに過ぎません。
自己PR文は入試の面接や入学後の生徒指導の参考資料とすることが第一の目的ですから、余り堅苦しく考えず、中学生らしく自由に生きいきと自分を表現しましょう。